追悼 杉野保さん (3) ー カッコよいクライマーとは

杉野さんとの思い出が一番あるのが城ケ崎だ。初めて杉野さんと会ったのが、城ケ崎。昔よく伊東市の青少年キャンプ場で一緒にキャンプした。毘沙門天芝の湯に入って、杉野さんお勧めの飯屋に行ったり。また、講習会を行っている杉野さんとばったり会うのが、城ケ崎が多かった。もう15年ほど前、奥様とも一緒にキャンプし、夜遅く迄皆で談話したことが懐かしい。

杉野さんのホームページに、奥様の日記がリンクされている。杉野さんのことを先生と皆の前では呼んでたなー、日記も先生だ。その先生が時折登場するのだが、杉野さんの人柄が読みとれ面白い。

杉野さんは僕の尊敬する、また憧れのクライマーだ。しかし、その思いとは裏腹に僕のクライミング能力は一向に向上しない。グレードは上がるどころか下降している。以前登れたルートが登れない。

今日奥様の日記読み返していたら、こんな文章が載っていた。素敵な考えだ。

10/5/17 またまたお久しぶりの「たまにっき」 ~カッコよさとは~ 抜粋:
「私が言うのもなんだが、最近「カッコいいクライマー」ってあんまり見ないな~なんて思う。
私が個人的に思う「かっこいいクライマー」は決して高グレードが登れるとか、そんな数字的な判断ではない。
重要なのは結果には現れにくい「自分のクライミングスタイルへのこだわり」や「取り組み方へのこだわり」。」

http://cliff.world.coocan.jp/tamanikki/2009.htm

最近の僕はトレーニングもせず、カッコ悪いクライマーになり下がっているなー。改心してまた頑張ろう。

ご冥福をお祈り申し上げます。